メンテナンス

包丁を研ぐ道具として、簡易砥石、スチール棒、砥石などがありますが、やはり包丁の切れ味や耐久性を考慮すると砥石での研ぎ直しが一番です。
初めての方は砥石での研ぎ直しを行うには勇気がいるかもしれませんが、慣れてしまうと結構簡単に行えます。
是非このページを参考に包丁の研ぎ方をマスターして、日々のメンテナンスに役立てて頂ければ幸いです。 簡易砥石は、切れ味が少し悪くなった場合に補助的に使用します。
この砥石は、研ぐ能力が少ない為、刃こぼれ等を直す場合には使用できません。

スチール棒は、不慣れな方が使用すると、刃先の線を部分的に凹ましてしまいます。凹んだ部分はまな板に当たらない為、たくあんなどを切ると、つながって切れるといった結果になります。

砥石は、色々な粗さの砥石を使用する事によって、様々な状態の包丁を良く切れる包丁へ研ぎ上げる事ができます。ぜひ、使い方、研ぎ方を覚えて下さい。

砥石の種類

種類 粒度
荒目砥石(荒砥) 100番~600番
中目砥石(中砥) 800番~1000番
仕上砥石 1500番~3000番

※粒度とは、砥石を構成している砥粒の大きさのことで、その砥粒の大きさは、1インチ(25.4mm)をその番手で割った値です。1000番の砥石は、25.4mm ÷ 1000 番 = 0.025 mmの大きさの砥粒を使用したものです。
粒度の数値が小さい番手の砥石ほど、研ぐ能力が大きくなりますが、研ぎ面の粗さは荒くなります。
また、砥石をお買い上げの際は、なるべく砥石幅の広い大きな砥石を買われる事をお薦めします。かなり、研ぎ易さが違います。

  • 荒目砥石は、刃が欠けた場合など沢山研がなくてはいけない時や研ぎづらいステンレス包丁を荒研ぎする時に便利ですが、研ぎ面は荒く刃返りが大きいので、このままの刃付けでは、良く切れる刃にはなりません。
  • 中目砥石は、荒目砥石で研いだ面をきれいにし、刃返りを小さくします。
  • 仕上げ砥石は、更に研ぎ面をきれいにし、良く切れる刃が付きます。また、錆にくくなります。

砥石は永い間使用しますと、中ほどがへこんで研ぎづらくなります。
その場合は、砥石どうしをこすり合わせたり(専用の面直し用砥石もあります)、平らなコンクリートなどでこすって砥石面を平らな状態に修正して下さい。

01準備

たっぷりの水の中に砥石を、5分間位浸し泡が出なくなるのを待ちます。砥石を水の中から引き上げ、濡れ雑巾の上に置くなどして、安定性を持たせます。(ゴム台が付いた砥石もあります)

右利き用の研ぎ方

刃先を手前にして右手で包丁の柄を握り、左手で刃先を押さえます。この時、右手の親指を包丁のハラに乗せてしっかり握ると、研ぐ際に一定の角度が保ち易くなります。
また、包丁を斜めにして研ぎますと、砥石面を大きく使え、早く研ぎ上げる事ができます。
但し、研ぐ方向に対して包丁の刃先の線が水平になりますと、良い刃は付きません。
研ぎ角度は、使用目的によって異なりますが、軟らかい物だけを切る場合には10°前後、多少硬い物を切る事がある場合には、12~15°をお薦めします。
一般に、家庭用包丁の場合、購入時に刃付けされている幅が砥石にピタリと当たる角度(刃先から2mm位を砥石でこする角度)で研げば良いと思います。

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02研ぎ

次に研ぎに入ります。一定の角度を保ち、手前から向こう側に研ぎます。 そして、向こう側から手前に戻す時は、初心者の方は、砥石から完全に浮かせて戻す事をお薦めします。
研ぎ角度がバラバラで手前に戻すと、刃先をつぶしてしまい、いつまで研いでも刃が付きません。何度か研ぎますと刃先に刃返りが付きます。左手で押さえている面のミネの方から刃先に向けて指でそっと撫でてみて、刃先にザラツキがあれば、OK!です。 このザラツキが刃先全体に付くまで、研ぐ箇所を変えて研ぎ上げます。

刃は4ヵ所程度に分けて研いでください。
刃全体を一度に研ぐのではなく、刃元から切っ先まで4ヶ所程度に分け、順次位置をずらしながら研いでいきます。 途中、砥石の水分が無くなりましたら、砥石に水をかけて下さい。尚、水道水をかけながら研いでも結構ですが、砥石の色に染まった水が透明にならない程度の水量(ぽたぽた程度)で行って下さい。砥石の色に染まった水の中には、砥石の成分が多く含まれていますので、洗い流してしまっては、もったいありません。但し、黒色に染まった時は、一度きれいに洗い流して下さい。

03包丁を裏返して研ぐ

次は、包丁を裏返して(刃先を向うにして)反対の面を研ぎます。今度は、砥石の向う側から手前に研ぎます。 包丁のあごが砥石の右端にくるように置き、手前に研ぎ終えた時、切先(包丁の一番先端部)が砥石の上にくるように研ぎ、刃返りを取り去ります。数回この作業を繰り返しますが、先ほどと同様に包丁を戻す時は、完全に砥石から浮かせる事をお薦めします。またこの時、左手の押さえる力を弱くすると、刃返りが取り易くなります。

これで、今使用の砥石での作業は終わりです。順次、大きな番手の砥石に変えて、同様に表裏面を研ぎ上げます。最終の砥石の番手が大きいほど(砥石の粗さが細かいほど)、良く切れる刃付けができます。

04仕上げ

最後に刃返りをしっかり取り除きます。 取り方としては、軟らかい木などに包丁を軽く擦り付けたり、湿らした新聞紙を数回切ったりします。最終使用の砥石の番手が3000番で仕上げた場合は、刃返りの大きさがとても小さい為、布で軽くこすれば取れてしまいます。

※左利き用の研ぎ方・・・右利き用の研ぎ方を参考にして左右を逆に考えて下さい。